サーバールーム工事の仕事内容を現場目線で解説

「サーバールームの工事」と言われても、何をするのか想像できない方がほとんどだと思います。実際のサーバールーム工事の仕事内容は、電気・通信・ネットワーク・空調が複雑に絡み合う空間を一から作り上げる、専門性の高い仕事です。映画に出てくるような薄暗い部屋でコンピューターを操作するだけでもなく、重い機械を運ぶだけでもない。その中身をできるだけ具体的にお伝えします。

まず「ラック」を設置するところから始まる

サーバールームの工事は、床への「ラック(サーバーを収納する金属製の棚)」の設置から始まります。数十本から数百本ものラックを整列させ、固定し、アース(接地)を施す。この段階ではまだ電気工事が主体です。ラッキングの配置は後のケーブリングに直接影響するため、設計図通りの精度が求められます。「正確さ」と「段取り力」が早くも問われる工程です。

データセンター配線工事の核心:光ファイバーの「融着接続」

融着接続とは何か

光ファイバーは非常に細いガラス繊維でできており、切断面を高温で溶かして繋げる「融着接続」という技術が必要です。専用の融着機を使いますが、ファイバーの切り出し・清掃・セット・補強という一連の作業には、丁寧さと慣れが求められます。

なぜ光ファイバーが使われるのか

電気信号ではなく光で通信するため、高速かつノイズに強い。サーバー間・ラック間の大容量通信を支えるには欠かせない素材です。データセンターの高密度化が進むほど、光ファイバーの本数も増えていきます。

「心線対照」という確認作業

何百本もの光ファイバーを繋いだ後、どの線がどこに通じているかを確認する「心線対照」という作業があります。一本でも誤配線があればシステム全体に影響する。緻密な確認が求められる、責任感の伴う工程です。

電源配線とUPS(無停電電源装置)の接続

サーバーは電源が命です。通常の電源回路のほか、停電時に自動で電力を供給するUPS(無停電電源装置)を各ラックに接続する工事も私たちの担当。分電盤からの幹線工事・ラックへの給電ケーブル敷設・UPS本体の固定と接続まで、一連の電源工事を行います。電気工事士の資格が直接活きる場面です。

LAN工事とサーバー設置を支えるケーブルマネジメントの美学

サーバールームには膨大な数のケーブルが走ります。LANケーブル・光ファイバー・電源ケーブルを種類ごとに分けて整然と配線し、タグをつけて管理する「ケーブルマネジメント」は、美観だけでなく保守性に直結する重要な作業です。将来の機器追加・交換を見越して「後から触りやすい配線」を設計するのは、経験と想像力が求められる技術です。未経験から始めた技術者が最初に覚えるべき仕事のひとつでもあります。

「自分が作った部屋」がデータを動かしている

完成したサーバールームで機器が稼働を始めると、そこからクラウドサービスが動き、企業のシステムが動き、人々の生活に必要なデータが流れ始めます。完成後は立入禁止になることも多い特殊な空間だからこそ、「自分が組み上げたものが今も動いている」という達成感は格別です。目に見えない社会インフラを、自分の手で作った誇りが残ります。

「具体的にどんな仕事をするのか知りたかった」「機械や電気に興味があるけど何から始めればいいかわからない」「ものづくりが好きで、手に職をつけたい」

そんな方は、ぜひ一度、神戸エーアイテレコムの仕事を知ってみてください。

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