防犯カメラ・入退室管理|セキュリティ工事の仕事
電気通信工事と聞いて、LANケーブルを配線する仕事を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。もちろんそれも大きな柱のひとつですが、実際の現場で扱う設備はもっと幅広くあります。そのひとつが、防犯カメラや入退室管理システムを手がけるセキュリティ工事です。国内の監視カメラ市場は2025年度に前年度比112.2%の2,529億円規模とされ、2030年度には4,362億円と予測されています。人の目だけでは守りきれないものを、機器とネットワークで守る——その仕組みを現場でつくっているのが私たちです。あまり知られていないセキュリティ工事の中身を、現場の視点からお伝えします。
「LAN配線だけが電気通信工事」ではない
神戸エーアイテレコムの事業は、通信インフラ・電話設備・電気工事・セキュリティという四つの分野に分かれています。LANや光ファイバーの配線はそのうちのひとつで、防犯カメラや入退室管理システムの施工も、同じ技術者が担当します。カメラも入退室管理も、いまはネットワークにつながる機器です。つまりLAN配線で身につけた知識がそのまま活きる領域であり、逆にセキュリティ工事を覚えることで、ネットワークそのものへの理解も深まっていきます。ひとつの技術が別の仕事につながっていく——この広がりが、電気通信工事という仕事の面白さだと私たちは考えています。
防犯カメラ工事は「どこに付けるか」を決めるところから
防犯カメラの工事は、機器を取り付ける前の設計から始まります。どこに何台、どの向きで付ければ死角がなくなるか。逆光で人の顔が判別できなくならないか。高所作業車が入る場所か。図面と現地を突き合わせながら決めていきます。位置が決まったら配線です。近年のネットワークカメラはPoE(LANケーブル1本で通信と電源を同時に送る給電方式)に対応しており、電源工事なしで完結する現場が増えました。国内出荷台数に占めるIPカメラの比率は2025年度で83.7%とされています。配線後はIPアドレスの設定、録画機との接続確認、画角の微調整まで行って完了です。
入退室管理は、ICカードと電気錠をつなぐ仕事
入退室管理システムは、ICカードや暗証番号で扉の施錠と解錠を制御する仕組みです。私たちが担当するのは、カードリーダーまでの配線、制御盤の設置、そして電気錠(電気信号で施解錠する鍵)との結線です。読み取り機からの信号が制御盤を経由して電気錠に届くまで、一本でも配線を間違えれば扉は開きません。火災時に自動で解錠する消防設備との連動が求められる現場もあり、そこでの間違いは人の避難に直結します。だからこそ結線図の確認と動作試験を、個人の注意力ではなく手順として固定する。その積み重ねが、扉の向こうにいる人の安全を守ります。
学校・病院・商業施設・工場で、求められるものは違う
同じセキュリティ工事でも、施設ごとに求められるものはまるで違います。学校では子どもの手が届かない高さや、授業中に作業音を出さない配慮が要ります。病院は医療機器への影響を避けつつ、24時間止められない運用が前提です。商業施設ではレジ周りや搬入口を押さえつつ、内装を損なわない納まりが要ります。工場は粉じんや油、温度変化に耐える機種選定と防水処理が中心です。民間調査ではセキュリティ関連市場が2029年に2024年比14.7%増と見込まれ、現場の数も増え続けています。施設が変わるたびに考え方を組み直す——その積み重ねが技術者の引き出しです。
目立たない場所で、人の安全を預かる
防犯カメラも入退室管理も、普段は誰にも意識されない設備です。けれど何かが起きたとき、その一台が事実を残し、その一枚の扉が人を守ります。未経験から独り立ちするまでの目安は3〜5年。決して短くはありませんが、その先に残るのは、人の安全を預かる仕事をやり切ったという手応えです。目立たない場所から社会を支えたい方にとって、意味の大きい仕事だと思います。
「LAN配線以外の技術も幅広く身につけたい」「人の安全に直接関わる仕事がしたい」「手に職をつけて長く働きたい」
そんな方は、ぜひ一度、神戸エーアイテレコムの仕事を知ってみてください。
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